猫が吐くのはなぜ?吐いたものでわかる病気や症状
猫が吐く理由は何?嘔吐したものから、病気や症状が分かることも
猫が吐く場面に遭遇すると、飼い主は驚いたり心配してしまいますが、実は猫は比較的、嘔吐しやすい動物です。ただし、猫が吐いた理由や嘔吐物によっては、健康状態をチェックした方が良い場合もあります。猫が吐いてしまった場合、どのように対処すべきか深く掘り下げます。
猫が吐く原因
猫が吐く原因は、大きく分けて以下の3つです。
毛玉
食事の問題
病気
毛玉
猫は毛づくろいを頻繁に行うため、その際に毛を飲み込んでしまいます。一定量の毛が猫の胃に溜まると、毛玉として吐き出すことがあります。毛玉は、一般的に細長いチューブ状の形をしています。
食事の問題
猫が慌てて早食いをしたり、食べ過ぎると、胃腸に負担がかかり、吐いてしまうことがあります。また、猫が消化しにくいものを食べると、嘔吐の原因になることがあります。
病気
猫が吐く原因となる病気には、以下のようなものがあります。
消化器系の病気:胃炎、胃潰瘍、腸炎、腸閉塞など
腎臓病
肝臓病
糖尿病
甲状腺機能亢進症
膵炎
感染症
中毒
癌
猫が吐いたものから分かる症状と対処法
猫が吐いたものによって、猫の健康状態や症状が分かります。嘔吐物によって、どのように対処すればよいかが異なります。
毛玉
見た目:細長いチューブ状の毛玉
症状:特になし
対処法:定期的にブラッシングをして毛玉を予防する。毛玉対策用のフードを与えることを検討しましょう。
黄色い液体
見た目:黄色い液体(胆汁)
症状:食欲不振、元気消失、体重減少など
対処法:動物病院を受診するのが望ましいです
透明な液体・白い泡
見た目:透明な液体・白い泡
症状:特になし
対処法:様子を見て、変化があるか確認します
茶色の液体
見た目:茶色の液体(血液)
症状:元気消失、呼吸困難など
対処法:すぐに動物病院を受診しましょう
ピンク色の液体
見た目:ピンク色の液体(血液)
症状:元気消失、呼吸困難など
対処法:すぐに動物病院を受診することが望ましいです
虫
見た目:虫
症状:下痢、体重減少など
対処法:動物病院を受診しましょう
猫が吐いたときの対処法
猫が吐いたときは、まず落ち着いて以下を確認しましょう。
吐いたものの色や形状
吐いた回数
その時点の猫の健康状態やその他の症状(食欲不振、元気消失など)
これらの情報をメモしておくと、動物病院を受診する際に役立ちます。
自宅でできる対処法
吐いたものを片付け、猫の口周りを拭く
水を少量ずつ与えてみる
12時間程度は食事を与えない
症状が改善しない場合は、動物病院を受診する
動物病院を受診するべきケース
以下のような症状がある場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。
繰り返し嘔吐する
食欲不振や元気消失がある
下痢がある
血便や血尿がある
呼吸困難がある
体重減少がある
毛玉を吐く場合の対処法と予防
ブラッシングとカット
毛玉を予防するために、定期的なブラッシングと毛のカットが重要です。以下のポイントに注意しましょう。
ブラッシング: 猫の毛は絡まりやすいため、毎日のブラッシングで抜け毛を取り除きましょう。特に長毛種の猫はブラッシングが必要です。
毛のカット: 長毛種の猫は毛が絡まりやすいため、適度な長さにカットしておくことで毛玉を予防できます。
猫草を与える
猫草は猫の消化器官を刺激し、毛玉の排出を促してくれます。猫が自然に舐めることで、胃の中の毛玉を効果的に取り除くことができます。市販の猫草を与えてみましょう。
毛玉ケアフードを取り入れる
専用の毛玉ケアフードは、消化器官の働きを促進し、毛玉を便と一緒に排泄できるように調整されています。猫の健康をサポートするために、毛玉ケアフードを食事に取り入れてみてください。
薬やサプリメントを活用する
動物病院で相談した上で、毛玉ケア用のサプリメントや毛玉除去剤を活用することもあります。猫の個々の状態に合わせて選択しましょう。
猫の毛玉には注意が必要ですが、適切なケアを行うことで健康的に過ごせることを覚えておきましょう。
まとめ:愛猫のサインを見逃さず、健康な毎日を!
猫は言葉で不調を訴えることができません。
そのため、飼い主は日頃から愛猫の様子をよく観察し、吐き気などの小さなサインも見逃さないようにしましょう。
吐いたものから原因を推測することはできますが、あくまでも判断の補助となります。
少しでも気になることがある場合は、迷わず動物病院を受診し、獣医師の診察を受けましょう。早期診断・治療が愛猫の健康を守るために大切です。
愛猫との健やかな毎日を過ごすため、この記事を参考に知識を深めていただけたら幸いです。
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